3ベットへの対処法

 

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3ベットへの対処法

明らかに、タフな状況だ。あなたはレイズし、あなたの後の誰かがリレイズした。それは強いハンドを意味しており、あなたがレイトポジションからスチールしたのでなければ、以後のハンドではポジションがない場合が多い。利益を生み出すのがきつい状況だ。実際、自分のデータベースを調べれば、おそらくこのような状況下では収支がマイナスになっているだろう。しかし心配はご無用、ほとんどの人がこの状況ではマイナスなのだから。この状況でも利益を出すことは可能ではある。しかし、実際にプレイしデータを分析した体験上では、そのレベルで一番上手いプレイヤーでも僅かな利益を出すのがやっとであり、その場合でも、利益を出せているのは、プリフロップレンジがタイトな人のみである。

現実的には、この状況では利益を求めるのではない。損失率を出来る限り低く抑えることである。

計算は単純。あなたは3から4ビッグブラインドの間のいくらかをレイズし相手に3ベットされた。もしあなたが全ての3ベットに対してフォールドしていたなら、あなたの損失率はあなたの平均レイズサイズ÷100である。ここでは仮に350bb/100、もしくはPoker Tracker 3のユーザー用に1.75ptbb/handの損失率と呼ぶことにしよう。3ベットを受けた際の目標は、この損失率を350bb/100 もしくは 1.75ptbb/hand未満にするためにフォールド、コールおよびレイズのコンビネーションを上手く使うことだ。


AAおよびKK
ビッグハンドがあるときは、スタックを上乗せしたいというあなたの思惑に相手が協力してくれることは大歓迎だ。ここでのほぼ唯一の問題は、プリフロップで4ベットするのと、フラットコールして罠にはめるのとでは、どちらの期待値が高いかだ。

NL$50での僕の直近180,000ハンドのデータを見ると、コールするよりも4ベットした方が期待値は高くなっている。AAとKKをフラットコールした場合の自分の勝率は1541bb/100だが、4ベットした場合の勝率は4327bb/100である。KKだけでフィルターすると数字は大きく落ちるが、3対1の比率は変わらない。

結論:AAかKKを持っていたら、ほとんど常に4ベットすべきだ。これらをコールしていいのは、限定された特別な状況のみである。もし相手が、3ベット率、Cベット率、アグレッシブ度が超高いが、4ベットにはフォールドするだろう、というアグロマニアックならば、コールを勧めるかもしれない。

上手く行くと思う常連相手には、僕は比較的高い頻度でフラットコールしているかもしれない。そういった状況でもなければ、とにかくこれらは4ベット。

 

他の諸状況

1. 20bbのショートスタッカーからの3ベットへの対処法
普通、相手のオールインにはコールかフォールドかの二者択一だが、例えばあなたのボタンからのスチールをミニマム3ベットするショートスタッカーもいる。いずれの選択にしろ、あなたはプリフロップでコミットするかの決断が必要だ。

そういう意味では、純粋にバリューのためのプレイをすればよい。相手のレンジよりも弱いと思ったらフォールドし(ポットに残された金を考慮しながら)、強いと思ったらオールインだ。

 

2. 実効スタックが20〜80bbのとき
相手のスタックが上記の範囲内である場合は、かなりややこしい。スタックが20に近いなら、トリッキーなプレイは出来ないし、80に近いなら、ほぼフルスタックだ。しかし、80bbとフルスタックの差は致命的である。12bbの3ベットをポケットペアでセットマイニング(Set Mining。セット狙い。セットを期待しプリフロップレイズにコールすること。フロップでヒットしなければ相手のベットにはフォールド)しても利益が出るとは到底考えられない。よって、こういったプレイヤーを相手にするときは、ボードにかみ合わない心構えをするか、さもなければフォールドすべきだ。そしてこういった状況ではポットに対するスタック比率が悪過ぎるので、よりディープなスタックを必要とするスーテッドコネクターやスモール/ミディアムポケットペアなどのマージナルハンドは、基本的に捨てた方がいい。

99-JJはこの状況下ではとても厄介だ。非常に強いハンドではあるが、フロップで形勢が逆転することも非常に多い。この範囲内でも下層のショートスタッカーには、相手のデータを見ながらオールインかフォールド。僕は、30bbのスタック相手には、20bbと同じようにプレイする。

相手のスタックが50〜60ビッグブラインドになると、僕はやっとフロップを見に行く気になる。そしてスタックが80bbになると、フルスタックを相手にする場合と実質的に同じスタイルでプレイする。

例外として、僕はフルスタック未満でプレイするプレイヤーは、フルスタックのプレイヤーに比べて、AKやAQで、ボードに絡まなかったにもかかわらず、ブラフし通す可能性が高いと思っていた。それは、単に彼らがスキル不足であると同時に、少ないスタックならさほど惜しくないと考えるだろうからだ。だから、自分はフルスタックを相手にするときよりも、相手のオールインを99-JJでコールする傾向にあった。これはとんだ間違いだった。真似してはいけない。

データを注意深く見ると、80bbの方が、フルスタックよりも3ベットしたときに強いハンドを持っている可能性が高い。

こういった相手にはそこそこのポケットペアをコールしセットをセミマイニングすることができる。例えば99をプレイして、フロップでセットがヒットしなくてもベットをコールし、以後の相手のアクションにはフォールドする。一方、相手からフロップ以降アクションがなかったらポットをスチールしに行くというやり方だ。実際にセットがヒットした場合は、100bbスタックよりも80bbの方が、全スタックを奪い取れる確率が若干高いから、リスクの埋め合わせが出来るはずだ。

僕の今までの勘違いとは逆の考えで臨もう: 80bbスタックの持ち主は、フロップ以降の自分の攻撃力が小さいことを知っていて、100bbほどにはフォールドエクイティに頼らない。代わりに、本当に強いハンドが来たときに、ダブルアップさせてもらいやすい、と考えている。よって、もし80bbがスタックをつぎ込む姿勢を見せたなら、おそらく強い手を持っていると考えるのが妥当なのだ。

70〜80bb
70〜80bbスタックの相手に88-TTなどの中くらいの強さのハンドでプレイするには、ボードが発展しない状況でも高い勝率を収めなければならない。したがって、もし相手の3ベットレンジがタイトであったり、状況的に相手のレンジがタイトだと判断できる場合は、その戦略を取ることはできない。ポジションがある場合は少し多めにコールしても構わない。そして全般的に、相手のチェックレイズはリスペクトすること。

相手が相当タイトでかなりの手でなければ3ベットしなそうな場合、もしくは、相手がドローハンドで3ベットしフロップでミスったときに高い確率で勝てるほどのポストフロップスキルを自分が持っているとは到底思えない場合、これらハンドはフォールドしてもし過ぎることはない。この状況ではポットに対するスタックの比率(SPR)が非常に低いから、相手が一回でもCベットして来たら、もうポットコミットの危機にさらされる。ハイカードのないボードで異常なほど小さい額のCベットをしてくるなど、自分のハンドが勝っているだろうというヒントを見つけたい。

3. 100bbディープを相手にする場合の概論
3ベットに対応する際、僕は自分のハンドをプレイし続けるべきか判断するにあたり、次の要素を以下の順序で検討する:

  1. 相手の3ベット率

私見では、3ベットに対する有効な戦略を目指すなら、ヘッズアップデータ(HUD)を表示し相手の3ベット率を見ることが不可欠だ。

例えば僕は、あるルーズアグレッシブなプレイヤー(セッション終了後の彼のスタッツは24/16/3)と初めて対戦したが、僕は彼に対してポジションがない位置にいた。彼は席に着くなり、自分の前にレイズがあったら、そのほとんどを3ベットしハンドをプレイしたがった。76ハンドを終えた彼の3ベット率は24%だった。しかも彼はそこまで一度もレイズをコールすることがなかった。全てをフォールドするか3ベットした。

このスタッツから、彼のレンジが広く、多くがポストフロップに上手く絡まない弱いハンドだろうと気づいた。ここでは、彼のレンジの大部分に勝っており、残りの僅かなレンジには大きく負けていると思い、コールした。最初のアグレッションに対して逃げる必要はなかった。もしこの相手がちゃんと注目していたなら、僕のこのテーブルでのスタッツは、VPIP:13%/PFR:10%あたりだったはずだ。

Hero (MP1): $68.15
MP2: $50.00
CO: $50.50
BTN: $49.40
SB: $42.25
BB: $50.00
UTG: $69.75
UTG+1: $73.75

プリフロップ: ($0.75) HeroはMP1: 7 7
2人フォールド、Hero $1.75にレイズ、1 人フォールド、CO $5.25にレイズ、3人フォールド、Hero $3.50コール

フロップ: ($11.25) 8 6 A(2人)

僕にはうってつけのフロップだ。僕はレイズし3ベットをコールした訳だから、AK、や場合によってはAQも想定レンジに入っているはずだ。エースを心配している場合ではなく、相手の多くのレンジに対してブラフするチャンスだ。また、エースがハートではないため、相手が持っていなければ、僕が持っているかもと想定するだろう。もし彼が実際持っていたら、彼のアクションで分かるだろう。

Heroチェック、CO $5.50ベット、Hero $5.50コール

この時点で、自分のハンドが勝利する確率が高いと確信。彼のベットサイズがその最たる理由だ:スーテッドカード2枚のボードに対してのハーフポットベットは信頼性に欠ける。ここでは、彼はエースが怖く、「一度やってみてダメなら終わり」と思っていると読んだ。僕はターンで何が出ようとベットしようと計画した;ベストハンドの可能性が高いが、彼がコールしたら負けているだろう(もしかしたらK Q;Qは以外、でもコールするかもしれないが)から、これはもはやバリューベットではない。ここでチェックレイズしないのは、エースと、ターンでハートが出場合フラッシュの、両方の信憑性を持たせたいからで、彼は僕がチェックレイズしたらフラッシュドローはレンジから外すだろう。

ターン:($22.25) J (2人)
Hero $13.50ベット、COフォールド

最終ポット: $22.25
Hero $21.15獲得
(レーキ:$1.10)

彼がターンでコールしたとしても、リバーがハートでなければフラッシュと見せかけてオールインする選択肢が残されている。もし4枚目のハートが落ちたなら、バリューベットに見える小さい額のブラフベットをしただろう。

これは単に標準的なコールブラフだが、スモールペアやポケットペアで利益を出すにはこういったプレイをして行かなければならない。ポイントは見境なくやるのではなく、相手の弱さのサイン―このケースではCベット額の小ささ―を見つけて行うべきだ。

正直に言うと、普段僕はこの状況ではプリフロップでフォールドする。仮にプリフロップでコールしたとしても、大体はチェック/フォールドする。しかしここでは相手のレンジは広く、フロップで弱さを見せた。だから勝っていると思ったのだ。

 

b. ポジション
ポジションがあることは、3ベットをコールする前提のひとつだが、慎重にやらなければならない。あなたがカットオフやボタンでスチールしている場合、あなたのレンジは本当に弱く、ほとんどの場合、諦めてフォールドするしかないが、たまには4ベットもありだ。

参考に、僕がスモールブラインドで15/12/6、3ベット率3.1%(BBでは5.1%)のまともなタイトアグレッシブプレイヤーと対戦したときのハンド:

Hero (SB): $103.00
BB: $50.00
UTG: $142.95
UTG+1: $67.10
MP1: $50.00
MP2: $32.65
CO: $75.00
BTN: $100.00

プリフロップ: ($0.75) HeroはSB、ハンド:2 2
6人フォールド、Hero$1.50にレイズ、BB $4.50にレイズ、Hero $12にレイズ、1人フォールド

最終ポット: $9.00
Hero $9.00獲得

ここでの僕の考えは、フロップでセットが完成し相手のかなり広い3ベットレンジに対して、そこそこなセットマイニングオッズを得たとしても、上手いプレイヤーに対してポジションがなく利益を出すのは難しいから、コールは出来ない。フォールドしても、おそらくベストハンドをフォールドしてしまう確率が高いから、フォールドもよくない。コールできなくフォールドもすべきでないなら、残された道はレイズだ。

しかしもし僕がボタンなら、このプレイヤーの小さめの3ベットはフラットコールする可能性が高い。

よってポジションがない場合、コールすることもたまにはあるが、たいていはフォールドし、ときにはブラフで4ベットする。

僕がボタンや、3ベットしてきた相手に対してポジションがある場合、かなり広いレンジで進んでコールする。スチールレンジまではさすがに全部コールしないが。フロップでオーバーペアになる可能性がそこそこあるポケットペアは全てコールしてセミ・セットマイニングするか、非常にタイトな3ベットレンジに対してはポケットペア全てをコールしセットマイニングする。そして、もちろんたまにはスーテッドコネクターをコールし、アウトが多いか非常に多いドローはオールインする。

UTG+2: $106.65
MP1: $97.20
MP2: $54.25
CO: $124.45
Hero (BTN): $100.00
SB: $76.15
BB: $40.00
UTG: $41.45
UTG+1: $50.00

プリフロップ: ($0.75) HeroはBTN、ハンド:9 8
6人フォールド、Hero $1.50にレイズ、1人フォールド、BB $5.50にレイズ、Hero $4コール

フロップ: ($11.25) 3 K 2 (2人)
BB $7.50ベット、Hero $94.50にレイズ、BBフォールド
最終ポット: $26.25
Hero $24.95獲得
(レーキ: $1.30)

相手は80bbと若干ショートスタックだったので、本来はプリフロップでフォールドすべきだ。僕は多分このことに決断を下す前に気づかなかったのだろう。しかし相手の3ベット率は5.3%(BBでは8%)もあり、罠にはめるつもりでコールしたのだろう。

c. 相手との因縁
どんな理由であれ、自分がある相手のターゲットになったり、ある特定の相手をターゲットにすることがあり、2人の対戦は常識外に激しくなることがある。$50では僕と確執のあるプレイヤーが何人もいるし、単に今までの因縁がゆえに、どうしても僕に勝ちたいと思っている人もいる。

このハンドでは、相手は$50のまともな常連(14/9/4 3ベット率4%)。彼は僕に対してポジションがあったが、僕はテーブルを去りたくなかった。というのも、このテーブルには76/32みたいなドンキーがいて、そいつに対して我々はポジションがあったからだ。この常連は、僕のドンキーに対するアイソレーションレイズに3ベットしては、何度も僕にフォールドを余儀なくさせていた。

彼がボタンを守りに一歩踏み出したので、僕は闘う必要があると思った。そして、彼は僕が初めて抗戦したことに気づくだろうから、僕のハンドをリスペクトすると読んだ。

BB: $106.85
UTG: $202.00
UTG+1: $105.10
MP1: $44.20
MP2: $53.30
Hero (CO): $100.25
BTN: $97.50
SB: $96.15

プリフロップ:($0.75) HeroはCO、ハンド:6 5
4 人フォールド、Hero $1.50にレイズ、BTN $5.25にレイズ、2人フォールド、Hero $3.75コール

ここでは4ベットせずにコールにとどめた。4ベットしてもいいことはないからだ。彼はプレミアムハンドを持っているかもしれないし、その場合は大金を危険にさらすことになる。もしかしたら彼のレンジは広いかもしれないが、僕の4ベットをティルトした末のブラフだと思って強気で来るかもしれない。もしくは、僕がモンスターを持っていると読んで、しずかにフォールドし、僕のアイソレーションを3ベットする作業に戻るかもしれない。ある意味、僕がここで本当にしたかったことは、自分はお前の3ベットはコールするから、今後3ベットするときは強いハンドでしろよ、と彼にメッセージを伝えたかったのかもしれない。このハンドで勝利することは二の次だ。自分の3ベットに対してのフォールド率が100未満であることを、彼に示す必要があったのだ。

フロップ:($11.25) K 6 9 (2 人)
Heroチェック、BTN $7.00ベット、Hero $7コール

ここでは僕は単にポジションがない状態でフロートしている。僕はターンのほとんどをチェック/フォールドし、ヒットしたらチェック/オールイン、そしてもしダイヤが来たら、ターンとリバーをブラフするつもりだ。

ターン:($25.25) 7 (2 players)

このターンは面白い。僕は4つのアウツを新たに手に入れ、引いたら確実に勝てるとおぼしきアウツは合計で9になった。この状況では:

i. 約20%の確率でベストハンドになる
ii. 相手のレンジの多くにはKがないので、そこそこのフォールドエクイティがある
iii. 既にベストハンドである可能性は低くない(AQ、AJなどが考えられる)

僕はブロックベットと、バリューベットかもしれないがセミブラフかもしれない、見せかけのバリューベットを区別することにした。オールインにはフォールドする。僕の意図はブロックベットにしてはやや高く、バリューベットにしてはやや低い額のベットをすることだ。このベットサイズは何に対して最適というものではない;どうとでも取れる妥協のベットサイズなのだ。

Hero $13.50ベット、BTNフォールド

最終ポット: $25.25
Hero $24.00獲得
(レーキ: $1.25)

 

d. 自分のイメージ
ここまで読んでもらえれば分かるが、僕のイメージはロックだろう。最大でも11/8、最低なら8/6だ。

このイメージのおかげで、僕は紹介したようなプレイをすることが出来、実際に上手く行くのだ。僕はこのイメージを利用し、コールすると以後ポジションがなくなりかつ3ベットした相手のレンジが広そうな場合、よくミドルやレイトからマージナルやクソハンドでブラフの4ベットをかます。

 

4. 頻度について
ここまで何をどのくらいの頻度で行うべきかには触れて来なかった。

理解してもらえていたら嬉しいが、3ベットに対応する戦略は、あなたのポストフロップのスキルに完全に委ねられている。

自分のポストフロップのスキルが今のレベルでは平均的だと思ったのなら、ほとんどのハンドはフォールドした方がいいだろう。この場合、3ベットに対して65〜75%フォールドするのが正しいだろう。QQ、AK、AQ、場合によってはJJならレイトポジションでほとんどの相手に対してコールしていい(相手がマニアックやショートスタッカーならオールインしよう)し、KKとAAは常に4ベット、そしてそれ以外は基本的にフォールド。

もしあなたが今のステークスでは平均よりそこそこ上で、上達したいと思っているのなら、次のことを試してほしい:

まず、レイトポジションでのスチールを増やすこと。小さいポットにマージナルなハンドで参加する機会が増えることになる。それでも今までのタイトなスチールレンジと同じ勝率で勝てるようになったら、3ベットをそこそこのドローやそこそこのペアでコールし、ポストフロップのプレイに挑もう。

ポケットペアでコールする場合、一般的に望ましい状況は、セットがヒットしなくても、相手がKQ+などのドローハンドで3ベットしていてヒットせず、フロップでレイズするかコールしたら、相手がターンで空ハンドをチェックした場合である。

僕はポジションがある状態で3ベットをコールしセットをヒットしたら、いつも極端にパッシブにプレイする。大体コール/コール/コールだ(3つ目のコールは相手のオールインを想定)。ボードがドロー目であったり、スーテッドだったら、オールインする。

スーテッドコネクターをプレイする場合は、基本的にはポジションがあるときに限り、大きなドローはルーティーン的にオールインし、そこそこのドローでも、広いレンジで3ベットしていると踏んだ相手やCベット率の高い相手なら、オールインを仕掛ける機会を窺いたい。

もしあなたがより多くの3ベットポットをプレイしたいのなら、3ベットへのフォールド率目標を50〜60%に設定してみよう。

今のステークスでかなり勝てるようになったなら、3ベットへのフォールド率を出来るだけ下げるように努めよう。僕の$50での180,000ハンドでは、AAとKKで罠にはめた場合を除くと:

4ベット率は14%、その際の勝率は190bb/100ハンド

コール率45%、勝率-70bb/100

3ベットへのフォールド率41.3%、損失率-357bb/100

よって、3ベットをフォールドせずにコールすることで1ハンドあたり2.87bbの損失を抑えていることになる。

あなたの3ベットへのフォールド率は、ある程度あなたのスチール率に相関する。一般的にはスチール頻度が低ければあなたのハンドは平均的に強い訳だから、3ベットはより多くコールするべきなのだ。

 

5. レンジについて
レンジについての決まりはほとんどない。

3ベットされたヘッズアップでのポットではセットマイニングでは利益は出せない。マルチウェイの3ベットポットでもセットマイニングで利益を出せないかもしれない。しかし、利益を出す必要はないのだ。もしあなたの損失率が単にフォールドするより高いのなら、コールし続けよう。

僕は好んでスーテッドコネクターとポケットペアでコールする。スーテッドコネクターで3ベットをコールするときは90%以上ポジションがある場合だ。ポジションがない状況でスーテッドコネクターをコールするには、相当強い理由が要る。

ポジションがあるとき、僕のレンジはポケットペアに大きく傾くが、スーテッドコネクターもプレイする。理由はセットマイニングをするためではなく、既にバリューのあるハンドを持っているからであり、相手がフロップを外した場合はフロップにかみ合う必要がなく勝てるのだ。

しかし人によってこのレンジは変わるだろうし、変わっても構わない。

僕はだいたい、ローカードのスーテッドコネクターでプレイする。ストレートを完成させるためにエース、キングもしくはクイーンが必要なスーテッドコネクターは好まない。通常、これらをドローとしてオールインした場合、相手がアウツのうちの2枚を持っている。なので、僕は3ベットをコールする場合は、T9sよりも76sを好む。

 

5. 結論
どのように3ベットに対応し、いかに負けを減らすかのイメージを掴んでもらえたら嬉しい。個人的には、機会があることに3ベットコールをすれば結果は付いてくるはずである。
おまけにひとつ:

プリフロップ: ($0.75) HeroはUTG、ハンド:9 9
Hero $1.75にレイズ、UTG+1 $6にレイズ、7人フォールド、Hero $4.25コール

フロップ:($12.75) 9 9 4 (2人)

 

mpethybridge著
http://forumserver.twoplustwo.com/78/micro-stakes-full-ring/concept-week-15-reacting-3-bets-483541/