コンティニュエーションベットとダブルバレル

 

コンティニュエーションベットとダブルバレル


最近、何人かのマイクロレートのプレイヤー達から相談されたトピックについて述べる。
自分がポーカーを始めたときは、どのようなフロップでも攻め続けた。
問題は、そのようなプレイをしていると相手の中には何のハンドもないのにコールしてくるものもいて、 いささかハードな状況に追い込まれてしまうことがある。

コンティニュエーションベットを打っていい状況かどうかを分析するのに重要な要素を挙げる。

○コンティニュエーションベットを打つのに有利な要素
+++フロップがAまたはKハイである
++フロップがQまたはJハイである
++フロップにフラッシュドローがない
++フロップにコネクタがない
++フロップの段階でヘッズアップである
+自分までチェックで回ってきた
+相手はコンティニュエーションベットにフォールドしがちである
+ショウダウンでは勝てそうもないハンドを持っている

×コンティニュエーションベットを打つのに不利な要素
---複数人のプレイヤーがいる(人数が多いほど不利である)
--フロップにフラッシュドローがある
--フロップにTかTに近い数字のカードが含まれる
--フロップが3枚とも同じスート
--フロップが連続したカードばかりのコネクタになっている
--フロップがローカードばかり
-ポジションが悪い
-コンティニュエーションベットに相手はなかなか降りてくれない
-ショウダウンに持ち込んでもそれなりに勝てそうなハンドである

+や−の数が多いほど重要度の高い要素である。状況をチェックして、当てはまる項目の+、−をトータルして、+の方が多ければ多いほどコンティニュエーションベットに向いていて、−の方が多いほど向かないと判断できる。

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さて、ダブルバレルについて述べよう(訳注:ダブルバレルとは、フロップでコンティニュエーションベットをしたが相手にコールされたプレイヤーが、ターンでも自分のハンドに改善がない状況で再度コンティニュエーションベットを打って相手を降ろすこと)。
超低レートでは、ダブルバレルを打って相手を降ろせる状況は限られているので、何でもかんでもダブルバレルを打ってはならない。

ダブルバレルはボードが大きく変化して、あなたのハンドの強さが大幅に変わったように見え時にのみ効果がある。

ダブルバレルの好例をあげる。
あなたはレイトポジションから89sでレイズしたところ、ブラインドのまあまあのプレイヤーのみがコールした。
フロップは
T 5 4
で、相手はチェックし、あなたは7BBをベットしたところ相手はコールした。
ターンはA
相手は再びチェックし、あなたはポットの2/3をベットした。

ターンのカードはダブルバレルの絶好のチャンスだ。ターンでフラッシュを作った可能性もあるし、Aがヒットしたかもしれない。相手は少なくともAを持っていなければあなたのターンのベットにはコールできず、諦めるだろう。フラッシュの可能性を恐れず、ボードを味方にダブルバレルのベットをせよ!

相手の持ちえるハンドレンジを常に考え、ボードで相手の状況が逆転してないかを常に考えることが、ダブルバレルを成功させるのに必要である。

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Q&A(訳注:元の掲示板のやりとりのうち直接関係がありそうなのをいくつか紹介します)

Q:なんでフロップにTがあるとコンティニュエーションベットに不利なのですか?
A:スーテッドコネクタや89,78,JT,T9のようなコネクタが好きなプレイヤーはたくさんいるので、Tやそのあたりのカードがフロップにあった場合相手が何らかをヒットしたりドローの形になっている可能性があるからだ。

Q:フロップでコールしてきた相手は、上記の例でいうとA5かA4を持っていることが十分考えられるので、ターンAでベットするのはためらわれるのですが。
A:相手がターンのAで2ペアを完成させたことは十分ありえる。しかし、ターンのAをあなたがヒットさせてしまったことを恐れている、ということの方がより可能性が高いので、ベットすべきだ。

Q:フロップでのハイカードより高いカードがターンで出たときが、ダブルバレルに向いた“大幅に変わった”状況と言えますか?
A:必ずしもそうとは言えず、TハイのフロップでターンにJが出たときは、ダブルバレルをするには最悪な状況だ。例えばフロップがT8XでターンにJが落ちたら相手はQJや99を持っていることが十分考えられる。同じフロップで、ターンがAやKならボードがコネクタではなく、ドローがついてくる恐れもないのでダブルバレルには向いている状況になる。また、あなたのプリフロップでのレイズにより、AやKをもってる可能性が高いので、ターンでハイカードのペアを完成させたというストーリーのつじつまが合う。