ミックスゲーム ワンポイントアドバイス(2013 WBCOOP Update)

 

2013 WBCOOP Update

Original: http://mypov.ca/general/pokerstars-caribbean-adventure-update/
原著者の許可取得済(Translated by courtesy of the author)
著者の方はこの記事によって、 PokerStarsの2013年WBCOOPのベストブロガーに選ばれました。

http://hyahhoopoker.com/pics/20130330bestblog.png
Winner of Best Blog
2013 World Blogger
Championship of Online Poker

twitter@mypovdotca


私は毎年、PokerStarsが開催する World Blogger Championship of Online Pokerのフリーロールトーナメントに参加しています。参加申し込みをしたブロガーは10枚のトーナメントチケットをもらい、約10日間に及ぶ全31回のトーナメントから好きなものを選んで参加できます。開催されるトーナメントは色々な種類のゲーム、形式を含み、最後はノーリミットホールデムのフリーロールで幕を閉じます。フリーロールで入賞したブロガーはSCOOPで使えるトーナメントチケットとリーダーボードのポイントが獲得できます。最終的なリーダーボードの上位3名は$5000相当のトーナメントドル(PCAでも使える!)などのボーナス賞品がもらえます。また、ベストブロガー、ベストツイッター、などの賞も用意され、盛り上がるイベントです。

WBCOOPは私にとって楽しみな数少ないイベントの一つです。バンクロールに関係がなく参加でき、多様なミックスゲームがあるからです。みんな自分が得意な種目を選んで参加し、他の参加者とリーダーボードで実力を競えます。WBCOOPのトーナメントはミックスゲームに限れば、参加者の中に何人かとてもうまいプレイヤーやTeam PokerStars Proが混じっている割には、それほどタフではありません。それでもミックスゲームの基礎的なスキルを磨き直すにはよい機会です。

今年のWBCOOPは自分にとって非常に良い結果を出せました。10個のトーナメントのうち、9つで入賞し、リーダーボードのトップ10に入りました。あと1回ファイナルテーブルに進出すればトップ3も狙えたと思いますが、HORSEでついてないプレイがあったことで果たせませんでした

このブログ記事では、今年のWBCOOPのプレイについて、そして、ミックスゲームを勉強中の読者に役立つようなアドバイスをイベントごとに書いていこうと思います。

Event #3: Badugi

私の前のブログ記事を思い出す方もいるかもしれませんが、Badugiはドローポーカーの一種です。プレイヤーには4枚のカードが伏せて配られます。3回のドローがあり、プレイヤーは任意の枚数を捨てて同じ枚数をデックから受け取り手札を交換できます。ゲームの目的はできるだけ低い(Aが一番低い)違う数字の4枚を、すべて違うスートで構成することです。したがって、ナッツはそれぞれ違うスーツでのA-2-3-4です。もし、誰も4種類のスーツで4枚とも違う数字でのハンド(Badugiと呼びます)を構成できなかった場合、一番低い3枚のカード(それぞれ違う数字で違うスーツ)を持っているプレイヤーが勝ちます(triと呼びます)。

私がプレイしたtriをめぐる興味深いハンドを紹介します。このようなハンドが配られました。

A 5 3 2

triとしてベストハンドのA23が入っています。ルーズアグレなプレイヤーがレイズし、コールが入りました。この時点で相手がbadugiを持っているとは非常に考えにくいことから、私のtriがベストハンドの可能性が高いと見てリレイズし、相手は二人ともコールしました。読み通りレイザーは2枚ドローし、もう一人も1枚ドローしました。私はすべてのベッティングラウンドで打ち切り、ついにナッツtriのままでポットを獲得しました。

Badugi特有の現象として、badugiが完成すれば、まだドローしている相手がそれを逆転するのは非常に困難であるということがあります。badugiを完成させるにはスーツの制約があるゆえに、ドローしている相手のアウツは非常に少なくなっているのです。

そのことから結論付けられる重要なことは、もしあなたが非常に強いtriを完成させて、かつ相手がみんなドローしている場合、あなたのtriを逆転するためのbadugiを完成させるのはまれなことから、非常に強いtriを持っているあなたがそのまま勝てる可能性が大きいということです。Badugi初心者はtriの強さに関わらずbadugiになってないというだけでパッシブにプレイする傾向があります。しかし、強いtriでバリューを引き出すためには、badugiを狙ってドローしている相手に対しベットやレイズをして、コストを支払わせるプレイが重要です。

結果: 202人中14位($22 SCOOP ticket, 25 Leaderboard points)

Event #6: Eight-Game Mix

8ゲームミックスは、ミックスゲームのチャンピオンシップイベントの種目として有名です。たくさんの種類のゲームにより様々なルールを通じた総合的なポーカーの実力を試されます。WSOPのPlayer's Chanpionship Eventの種目にもなっています。Limit Holdem, Omaha Hi/Lo, Razz, Seven Card Stud, Stud Hi/Lo, Deuce-to-Seven Triple Draw, Pot Limit Omaha, No Limit Holdemの8種類のゲームで構成されます。

8ゲームの中で私が好きなのは2-7トリプルドローです。このゲームの目的は、より弱い5枚の役を作ることです。カードが裏向きにプレイヤーに5枚ずつ配られ、3回のドローラウンドがあります。ドローでは、プレイヤーは任意の枚数を捨て、デックから同じ枚数代わりのカードを受け取ることで、手札を交換します(交換しなくてもOK)。ゲームの目的は一番低いランクの5枚のカードを作ることで、ストレートやフラッシュは高いランクになってしまうので好ましくありません。初心者は忘れがちですが、エースは“2-7ゲーム”では強いカードとして扱われ、できるだけ低いハンドを作るのが目的なので、来てほしくないカードになります。したがって、ベストハンドはフラッシュでない2-3-4-5-7(それゆえ、このゲームを2-7と呼びます)となります。

2-7トリプルドローのラウンドで、

652KA

というハンドが配られました。テーブルはショートハンドで、私はこのまあまあのハンドでレイズしました。ビッグブラインドがコールし、3枚ドロー。私は2枚ドロー(AとKを捨てる)しましたが、ハンドは良くなりませんでした。お互いチェックで、2回目のドローで相手は1枚チェンジ、自分は再び2枚ドローして8が来ました。しかし、相手はベットしてきました。

私は2-7トリプルドローでのこれまでの相手のアクションを観察してきて、この相手はTハイやJハイのハンドを完成した後で、高い頻度でpatしてくる(交換しない)ことに気付き、ノートに記録していました。TハイやJハイは強いハンドとは言えません。例えば、もしこの相手が極端にタイトパッシブで7ハイ以上でなければベットしてこないようなプレイヤーなら、フォールドしたかもしれません。しかし、コールし、最後のドローで相手はpatして自分は1枚ドローし8ハイのハンドを完成させました。相手は、ベットしてきました。ここで私は自信を持ってレイズし、相手は74T52で、ビッグベット1つ多く稼ぐことができました。

2-7トリプルドローで最も大事なことの一つが、相手がpatしてくるときのハンドレンジに注意を払うことだと思います。情報がない相手ならばコールに留めるくらいの強さのハンドであってもレイズが可能になることで、より多くのバリューを得ることができるからです。

結果: 256人中34位($16.50 SCOOP ticket, 20 Leaderboard points)

Event #9: Pot Limit Omaha Hi/Lo

ポットリミットオマハハイローは若いプレイヤーの間で人気になりつつあるゲームです。ポットリミットオマハは一般に、ポットが大きくなることで知られています。各プレイヤーには4枚の手札(ホールカード)が配られ、テキサスホールデムと同じ形でコミュニティカードが出されます。プレイヤーは手札から必ず2枚を使い、コミュニティカードのうち3枚とあわせて、役を作ります。手札が2枚増えたことで、手札から2枚のカードの組合せはテキサスホールデムの6倍になり、その結果として、多くのハンドで一見ボードとうまく噛み合うように思わせます。みんな自分のハンドが強いと思うことでポットは膨らみがちです。そして、ポットリミットオマハハイローでは、ポットがハイハンドとローハンド分割されることを考慮しなければなりません。成立する(すべて8以下で)一番良いローハンドを持つ者がポットの半分を獲得できることから、アクションは激しくなり、気の弱い人には向きません!

オマハハイローの基礎的な戦略は、ローが成立したときにポットを獲得できる可能性が高く、かつ、ハイも狙えるようなハンドを選んでプレイすることです。つまり、ローハンドのみならず、ハイハンドも獲得できるようなドローの可能性を狙います。手札がハイハンドのみでは、ローのポットを獲得できる可能性はありません。ボードに8以下が3枚未満しか出ないことで、ローハンドが不成立になることはしばしばあり、そのような場合は一番強いハイハンドのプレイヤーがポットをスクープします。しかし、多くの場合ボードは少なくともロー成立まで後1枚という形になるし、デックにはハイカード(9以上)よりローカード(8以下)の方が枚数が多いのです。

私がプレイした古典的なハンド例をあげます。

5A24

レイズに私がコールし、フロップ6Q7でした。現段階では何も役は完成していませんが、自分にとっては素晴らしいボードで、ナッツローのドローと、ハイが狙えるオープンエンドストレートドローがあります。相手はオールインしてきて、私はコール。彼は、77とナッツでないローのドローを見せ、コインフリップのシチュエーションとなりました。ハイローオマハ初心者のプレイヤーにとっては、直感に反する事実だと思いますが、もし相手がQQを持っていてトップセットで、ロードローのバックアップのない状況だったとしても、このボードではコインフリップだと言えるでしょう。相手にとって不運なことに、ターンで3が落ち、私のストレートが完成し、おいしいスクープとなりました。

結果: 286人中21位($16.50 SCOOP ticket, 20 Leaderboard points)

Event #10: Seven Card Stud

セブンカードスタッドをプレイすると少し悲しい気分になります。私がいかに年を取ってしまったかを思い出させるからです。圧倒的な成功を収めた後継ゲームであるノーリミットホールデムによって、セブンカードスタッドは往年の種目とみなされほぼ絶滅状態にあり今ではミックスゲームのローテーションの中からも外されています。 私がポーカーを始めた25年前、みんなスタッドをプレイしていました。今、もしあなたがスタッドプレイヤーだと名乗れば、退職したお年寄りなんだね、とみなされるでしょう。それでも、スタッドプレイヤーに聞けばみんな、ノーリミットホールデムに比べセブンカードスタッドに習熟するのがいかに困難か、教えてくれるでしょう。

スタッド系ゲームでは、プレイヤーに3枚が裏向きに2枚、表向きに1枚配られます。各ベッティングラウンド後、残っているプレイヤーには1枚ずつ表向きに配られます。4番目のベッティングラウンド後には、裏向きに1枚配られ、それが最後の1枚(合計7枚)になります。配られたカードは各人が使い、ホールデムのようにコミュニティカードとして共有はしません。スタッドでは、各自の7枚のカードのうち5枚を使い、最も高い役を作るのが目的です。ハンドのランクは通常のポーカーと変わりません。

このイベントではあまりツキがなかったこと以外に報告するようなことはありません、バックの2枚にAが配られたことが2回ありましたが、それ以上発展せず、7枚目で負けました。

A36

で、相手のオープンになってるカードにクラブが見えていない初手は非常に有望に見えたのですが、フラッシュもオープンエンドストレートドローも完成に至らず、がっかりしました。一般に、フラッシュドロー(特にストレートドローやAのペアも併用できる状態)で、アウツがたくさんある(そのスーツが他のプレイヤーの表になったカードに見えていない)状態はスタッドでは非常にプレイしやすい状況です。デッドカードをチェックするのは重要です。あなたがフラッシュドローの状態で、3つ以上のアウツが他のプレイヤーの表のカードに出た場合、そのフラッシュドローはかなり弱くなっています。とはいえ、アウツがまだ他のプレイヤーに消されてなくても、あなたが引けるかどうかは運次第です。悲しいことに。

結果: 295人中74位($5.50 SCOOP ticket, 10 Leaderboard points)

Event #12: Stud Hi/Lo

スタッドハイローのようなハイローゲームでは、一番良いハンドが自動的にポット全額を獲得できるわけではありません。ローハンドの5枚を完成させた(Aはローハンドとして使えます、ローカードとは8以下です)プレイヤーがいれば、ハイハンドの勝者とポットを半分ずつ分けます。時には、同じプレイヤーがハイとロー両方共にベストハンドを作り、ポットをハイの分とローの分全額獲得できることもあり、そのような状況をスクープと呼びます。

スタッドハイローは、アンティ、ブリングイン、コンプリートなど、スタッドと同じようにプレイされます。しかし、ゲームとしての進行が同じであることから、初心者、特にHORSEのプレイヤーは、スタッドの戦略をそのままスタッドハイローで使えると思い違いをしているケースが見られます。

ハイローでポットを分け合うゲームで大事なのは、長期的な視点で勝つためにはハイローをスクープできるハンドをプレイすることです。ハイハンドのみで競えるハンドは、他の複数の相手がローを競っている中、明らかにハイ狙いのみのハンドであることは注意を集めてしまいます。特に、たいして強いとも言えないJJTのようなハンド、通常のセブンカードスタッドならまあまあのスターティングハンドですが、スタッドハイローではローハンドにはならないことが確定しているだけ不利で、ハイでもより強いハンドに頻繁に負けてしまいます。

 563が配られ、2人がオールインし私が彼らをカバーしていたため3-wayポットとなりました。5thストリートでは以下のようになりました。

私: 56348
相手 #1: 98KAT
相手 #2: 694Q8

これは自分にとって素晴らしい状況です。まず、私はローハンドを完成させています。相手#1にはこの後ローハンドを完成させる可能性がありません(8以下のカードが5枚必要になるが、この段階で9以上が3枚あるので)。相手#2は、私より強いローハンドを完成させる可能性はありますが、後2枚をパーフェクトに引かないといけません。したがって、この段階で私は事実上ローを取れそうです。おまけに、私にはオープンエンドストレートドローがあります。もし相手のどちらもハンドが発展せず、そして私のストレートが完成すれば、ポット全額をスクープできます。これは古典的なフリーロールの状況でスプリットポットのゲームでは望ましい状況です。そして、この時私はストレートを完成させましたが、相手#2がフラッシュを引いたので、ポットはチョップでした。

結果: 243人中17位($16.50 SCOOP ticket, 25 Leaderboard points)

Event #16: Triple Stud

トリプルスタッドは、セブンカードスタッドの3つのバリエーション:スタッド、スタッドハイロー、ラズ、のミックスゲームです。ラズの目的は、できるだけ低いランクの5枚のカードを完成させることです。ラズではエースは一番弱いカードとして使え、フラッシュとストレートは無視されます。したがって、ラズのベストハンドはA-2-3-4-5で、スーツは関係ありません(フラッシュは存在しない)。

それぞれ違う数字のローハンドを作ることが目的になるので、デッドカード(すでにフォールドした人の表向きに配られたカード)の存在はあなたのハンドの強さに直結します。例を上げると、あなたがすでに持っているのと同じ数字のカードが相手の表向きカードの中にあった場合、その後のドローであなたのハンドにペアができる確率がその分低くなるために、あなたのハンドの価値は高くなります。 ラズにおいて、ペアが出来てしまうのは非常に不利です。相手が、強い(Aに近い)カードを表に見せていて、4枚目にペアになるカードが来てしまったとき、あなたは残り3枚のドロー中、2枚の完璧なカードを引かないと、しかもそれで相手より強いローハンドでないと、勝てません。つまり、相手の表向きカードにペアが出来たらあなたに有利で、自分にペアができたら不利、ということです。

トリプルスタッドのトーナメントでこのハンドまではチップ量で優位に立ってました。 時にはアンラッキーなことも避けられません…

A62

が初手で、2の相手が参加しました。フォールドしたプレイヤーの表向きカードは
K9627Kで、 自分の2と6がペアになる可能性が低くなっているために、非常に強いスターティングハンドです。 相手は5枚目で2(ペアになってしまうため使えないカード)を引き入れたにも関わらず、6thストリートでオールインしてきました。この段階でお互いのハンドはこのような状況でした。

A6257A

74232Q

私はすでに7ハイを完成させており、相手のアウツになるAを引き入れました。シミュレーションでは私の勝率は83%でした。相手がミスしても、5を引かれてはどうしようもないのです。

結果: 260人中33位($11 SCOOP ticket, 25 Leaderboard points)

Event #18: Pot Limit Omaha

Pot Limit Omaha (PLO) はヨーロッパではポピュラーなゲームで、ホールデムで慣れ親しんだ2枚の手札のかわりに4枚の手札でプレイします。ホールデムと同じように、フロップ、ターン、リバーのコミュニティカードを使います。ゲームの目的は、5枚でより高い役を完成させることで、通常のポーカーのハンドランキングが用いられます。重要なのは手札の4枚から2枚を必ず使い、ボードからはきっかり3枚しか使えないということです。ホールデムではそのような制約がないため、ボードだけで役ができたり手札の1枚しか使わないということがありますが、オマハではそのような使い方はできません。 ベッティングはノーリミットよりもポットリミットの方が一般的です。つまり、レイズしようとしてもそれまでのポットと同額しかレイズできません。したがって、プリフロップのようにポットが小さい時にはオールインができないのでポットは大きくなりにくいのです。オールインができるのはポットサイズとプレイヤーのチップ量に依ります。

PLOでは、フロップで複数の形で絡み合うような手札が強く、ターン以降さらに上位の役が狙える形は非常に有用です。例えば、フロップで20outsのストレートドローという形もありえます。モンスタードローは、完成した(ペア系)ハンドよりも有利であるということは、ノーリミットホールデムではあまりありませんが、PLOではしばしばおこります。

TQKJ

のような手札は強いハンドに発展する可能性を秘めています。フロップが噛み合えば、多くのナッツストレートドローの形となり、スーテッドカードがあることでフラッシュのバックアップドローにもなりさらにこのハンドの価値が高まります。

結果: 272人中37位($11 SCOOP ticket, 15 Leaderboard points)

Event #24: No Limit Omaha Hi/Lo

ポットリミットオマハハイロー の狂気のバリアント、 ノーリミットオマハハイローは、投機的なポーカーバリアントと呼べるでしょう。ベッティングは非常に荒くなります。みんな自分のハンドがナッツだと思い、その時点ではナッツだと思っても、リバーまでにはまくられてしまうのが常です。私自身は20分で飛んでしまいました。

結果: 296人中126位

Event #26: Pot Limit Omaha Hi/Lo

Event#9と同じ種目ですが、このトーナメントでよりよい結果を出しリーダーボードで上位を狙いたいと思っていました。その結果、20ポイントを加算しましたが、リーダーボードの賞品には至りませんでした。

ある相手が以下のようなハンドでプレイしていました。

4KA9

スーテッドのカード2枚とA-4は一見強力ですが、オマハハイローでは実際にはマージナルなハンドです。ヘッズアップであるならば、こちらはハイもローも狙える形で相手がランダムなハンドでスクープする可能性は低いので、まあまあなハンドと言えます。しかし複数の相手に対しては、セカンドベストなロー(ボードに2-3と落ちない限り、A-4はナッツローではない)しかできないこのハンドでは非常に慎重にプレイする必要があります。そして9は浮いているカードで、これがハイハンドとして役立つチャンスは非常に少ないのです。

結果: 403人中32位 ($16.50 SCOOP ticket, 20 Leaderboard points)

Event #28: H.O.R.S.E.

これが10個目のトーナメントとなり、トーナメントリーダーボードの上位3名に進出してプライズがもらえる最後のチャンスです。HORSEは、リミットホールデム、オマハハイロー、ラズ、スタッド、スタッドハイローという5種類のゲームのミックスです。私の作戦は、早い段階からアグレッシブにプレイしてビッグスタックを築き、ファイナルテーブルへの進出を狙うことでした。そして、作戦はこのハンドまでうまくいってました。

リミットホールデムにて、程々にタイトなプレイヤーがミドルポジションからレイズしてきて、私はビッグブラインドからQTでコールしました。

フロップは私に取って良いものでした。

99Q

相手が9を持っている可能性は低く、相手がたまたまA-QやK-Q(可能性は低いけど、QQ〜AAも)を持っているのでなければ、自分が勝てる可能性がかなり高いと思いました。私はフロップでチェックレイズをし、相手は時間をかけてからコールしてきました。ターンはラグの6で、私はベット、相手はレイズしてきました。ポットはすでに大きくなっていたので私はリレイズして相手をオールインに追い込みました。相手がAJを見せたとき、私は幸せでした。相手のアウツは3つしかありません。リーダーボードの頂点に登りつめることを確信しました。

そしてリバーは

http://hyahhoopoker.com/pics/20130330ace.jpg

なんてこったい! また来年。

結果: 352人中66位 ($5.50 SCOOP ticket, 20 Leaderboard points)