リバースインプライドオッズ

 

The 2+2 Forum
マイクロNL 今週のコンセプト

 

第5週
リバースインプライドオッズ

 

リバースインプライドオッズは、NLホールデムにおいて誤解されることの多い、しかし同時にとても重要なコンセプトである。しかし、実際リバースインプライドオッズとは何であろう。

 

リバースインプライドオッズ(RIO)とは
デイビッド・スクランスキーの「ザ・セオリー・オブ・ポーカー」、59pより引用:

あなたのオッズが見かけほどよくないときもあることを頭に入れて欲しい。それは、あなたが今後発展しそうもない平凡なハンドを持っていて、現時点ではベストハンドだと思っているが、にもかかわらず相手がしつこくベットしてくる、といった状況で起こる。相手はベッティングをコントロールしている訳だから、ラウンドの後半で勝てないと思ったらケツをまくることが出来る。つまり、あなたがベストハンドだったとしても最小額しか勝てず、逆にワーストハンドだったとしたら最大額負ける、というポジションに置かれているのだ。

 

RIOが成り立つとき
簡単に言うと、勝っても小額、負けたら大損、という状況がRIOだ。ハンドに発展の可能性が少なく、コールしたらポットコミットになりそう、そして対戦相手がハンドの流れをコントロールしている。

 

RIOの認識および予防
RIOが成り立つ状況を瞬時に防いだり認識するのは難しいときもある。その状況の多くはラウンドの前半のコールから発生し、だいたいがドミネイトされたハンドである。普段ベットするよりもコールすることが多いのなら、それはあなたがRIOの状況にいる兆候である。ラウンドの前半で決断を下すときは、RIOがあるかどうかを考える必要がある。

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フルティルトポーカー
ノーリミットホールデム・リングゲーム
ブラインド:$0.25/$0.50
プレイヤー数:6

スタックサイズ:
UTG: $45.55
UTG+1: $20.87
Hero: $65.50
Button: $15.50
SB: $47.75
BB: $35.85

プリフロップ:(プレイヤー数:6)Heroはカットオフ(CO)、ハンドはA J

フロップ:A 7 2
UTG$4ベット、Hero$4コール。

ここでRIOが成立し始めている。Heroのハンドの強さは量りがたい。彼はポジションのあるポットにおいてドミネイトされているハンドでベットをコールしてフロップを見に行き、結果ヒットした。対戦相手はベットし、Heroはただコールした。

ターン:3
UTG $10ベット、Hero?

ここでは完全にRIOが成立している。この時点でも、Heroはまだ自分のハンドの強さを推し量ることが出来ない。相手は負けていると思ったらリバーで引けばいいし、彼のハンドが良くなる可能性は低いし、また良くなったとしても負けている可能性があるし、ここでコールしたらリバーまで行くことになる。

 

他の例をみてみよう:

プリフロップ:(プレイヤー数:6)Heroはカットオフ、ハンドはJ J
UTGコール、2人フォールド、Hero$2.5にレイズ、2人フォールド、BB $8にレイズ、1人フォールド、Heroコール。

始まった。

フロップ:7 6 8
BB $15ベット、Hero?

ここでもRIOが成立している。

 

EMc著
http://archives1.twoplustwo.com/