フルティルトポーカー
フルティルトポーカーは、2004年6月に、ハワードレドラー、フィルアイビー、アンディブロック、マイクマトゥソウ、ジェニファーハーマン、クリスファーガソンといったポーカープロがチームを組んで立ちあげたオンラインポーカールームです。[1] フルティルトは、ポーカースターズに次いで、世界で2番目に大きいオンラインポーカールームとなっています。 [2]
プレイ可能なゲーム
フルティルトは、プレイマネーとリアルマネー両方のリングゲーム（「キャッシュゲーム」とも呼ばれます。）及びトーナメントを提供しています。無料、サテライト、シットアンドゴー、複数テーブルのトーナメントが一日中開催され、フルティルトにスポンサーされたプロもしばしば参加しています。[3][4] フルティルトは、テキサスホールデム、オマハ、オマハハイローのリミット、ポットリミット、ノーリミットのゲームを提供しています。さらに、リミットラズ、スタッド、スタッドハイローやHORSEのようなミックスゲームも提供しています。[5] レートは、$0.01-0.02のブラインドから$2000-4000のブラインドまであります。[6]
2010年の初頭に、フルティルトは、プレイヤーがプレイ可能なハンドの数を増やすよう設計された「ラッシュポーカー」と呼ばれる新しいスタイルのポーカーを導入しました。「ラッシュポーカー」では、プレイヤーは、特定のテーブルで留まることはありません。その代わりに、何百もの他のプレイヤーと同じプールに参加し、フォールドする度に新しいテーブルに移動し、次のハンドが配られることになります。[7]
チームフルティルト
フルティルトのプロチームは、会社のマーケティング戦略の欠かすことのできない一部となっており、スローガンは、「プロと学びチャットしプレイしよう」です。[8]
「チームフルティルト」は、14人の有名プロで構成されており、彼らは、定期的にフルティルトでプレイし、ハワードレドラー、フィルアイビー、アンディブロック、クリスファーガソン、マイクマトゥソウ、ジェニファーハーマン、ジョンジュアンダ、フィルゴードン、エリックリングレン、エリックサイデル、ガスハンセン、アレンカニンハム、パトリックアントニアス、トムドワンといった本格的なメンバーを擁しています。
チームフルティルトに加え、何人かのプロがフルティルトにスポンサーされてはいるものの上記のメンバーには入っていない「フルティルトプロ」となっております。このグループには、Farzad Bonyadi, David Chiu, John D'Agostino, Layne Flack, Perry Friedman, Rafe Furst, David Grey, Berry Johnston, Eli Elezra, Jeff Madsen, Paul Wasicka, Erica Schoenberg, Mark Vos, Brad Booth, Nenad Medic, Eddy Scharf, Carlos Mortensen, Chip Jett, Karina Jett, David Oppenheim, Roland De Wolfe, Robert Mizrachi, Michael Craig, Andrew Black, Huck Seed, Rob Hollink, Gavin Smith, Marc Karam and Lee Watkinsonが入っています。ヘンドンモブ(Joe Beevers、Ram Vaswani, Barny &Ross Boatmanの4人のプロで構成されるチーム)もフルティルトをオンラインのホームとしています。[9] 2008年3月には、チームカードランナー（マイクシュナイダーやブライアンタンセンドなど）は、フルティルトプロとして契約した旨発表しました[10]が、2009年12月21日に、Pokernewsdaily.comは、タウンセンドが他のプレイヤーのハンドヒストリーを使って高額プレイヤーのIsildur1のプレイを研究し、その月の初旬のとある1日で彼から3百万ドル勝ったとして、タウンセンドのプロ資格が1ヶ月間停止されたと報道しました。[11] [12]
2008年後半には、フルティルトは、売り出し中のプレイヤーの人名を含む非常に多くのドメインネームを保有している旨の疑惑をかけられました。その中には、フルティルトと契約していない者も含まれていました。これらのドメインは、フルティルトのメインページに転送されていました。[13]
テレビで見るフルティルト
フルティルトは、次のような多くのテレビ番組のスポンサーとなっています。
* Learn from the Pros
* Poker Championship at Red Rock
* Poker After Dark
* Pro-Am Poker Equalizer
* Face the Ace
米国人プレイヤー
2006年9月29日に、米国議会は、港湾の安全を確保する方策として安全港湾法を制定しましたが、この法律の微修正の一部として、違法インターネットギャンブル取締法と呼ばれる法案も含まれていました。この法律は、オンラインギャンブルを違法とはしていませんが、銀行やクレジットカード会社といった金融機関がオンラインギャンブルサイトに資金を送金することを違法とするものです。[14]
違法インターネットギャンブル取締法の制定に伴い、パーティーポーカーを保有するパーティーゲーミングは米国市場から撤退しましたが、その抜けた分については、ポーカースターズとフルティルトによって大部分が吸収されました。[15]
２０１０年４月５日のフィナンシャルタイムズは、マンハッタンの連邦大陪審がフルティルト及びハワードレドラー、クリスファーガソンの２人のプロを調査していると報じました。報道によると、当該調査は、フルティルトによるマネーロンダリング違反の可能性にかかるものとのことでした。なお、本件については罰金が課されたり、更なる調査の召喚状が発行されたりはしておりません。[16]
訴訟
２００９年９月１１日に、フルティルトは、ネバダ州において、ジェイソンニューイットから民事訴訟を提起されました。（Jason Newitt v. Tiltware; Full Tilt Poker; Pocket Kings Ltd.; Pocket Kings Consulting Ltd.; Raymond Bitar; Howard Lederer）ニューイット氏は、不当に解雇され、報酬を不当に減額されたと訴えています。[17]
２００９年４月２９日に、フルティルトは、カリフォルニア州ロサンゼルスにおいて、ジェイムスヒックスから民事訴訟を提起されました。（JAMES HICKS v. TILTWARE LLC; FullTiltPoker.com; TILT PROOF INC.; CHRISTOPHER FERGUSON）本件では、不当な商業慣行及び違法なインターネットギャンブルを実施したことについて訴えられています。[18] 本件は、暫定的差し止め命令を求めるもので、課徴金は求められておりません。原告のジェイムスヒックスは、ロサンゼルスの弁護士で、彼の弁護士事務所が原告を代理しています。
２００８年後半には、フルティルトは、ネバダ州において有名なポーカープロであり以前はフルティルトの支持者であったクロニーゴーエンから訴えられました。彼女は、フルティルト草創期の２００４年にプロモーションの実施と引き換えに１％の所有権を提示されたと主張しました。PokerNewsDaily.comによると、ゴーエン氏の訴えは、２００９年４月２７日に米国連邦地方裁判所において賛成多数で棄却されたとのことです。[19]
フルティルトオンラインポーカーシリーズ
フルティルトオンラインポーカーシリーズ (FTOPS)は、フルティルトのプレミアトーナメントシリーズです。[20] ２００６年８月に創設され[21]、ほぼ３か月に１回開催されています。[22] FTOPSは、異なるポーカーゲームの複数のトーナメントで構成され、それぞれが異なるフルティルトプロによってホストされています。[23] シリーズ中、フルティルトは、一定の業績を達成したプレイヤーに報いる多くのチャレンジと賞金を提供しています。 [24]
フルティルトは、ミニFTOPSも提供しています。こちらは、月に１回開催され、同じイベントを１０分の１のバイインで提供するものです。[25]
記録
２００９年６月１９日に、フルティルトは、オンラインポーカートーナメントにおける参加人数の世界記録を更新しようとしました。[26] このイベントは、フルティルトの５周年記念の一部として開催されたものです。フルティルトは、35,000人という以前の記録を打ち破り、50,000人のプレイヤーを収容するトーナメントを開催しましたが、この記録は、その日の後半のうちにポーカースターズによって破られました。
Pokerlistings.comのハンドヒストリーデータベースによると、オンラインポーカーにおける最も高いレートのゲームを提供することで知られるフルティルトは、オンラインポーカーの歴史のなかで１０番目に大きなポットを含め、２００９年における上位１００大ポットをフルティルトにおいて実現しました。２００９年１１月２１日には、チームフルティルトプロのパトリックアントニウスは、匿名のスウェーデン人プレイヤーであるIsildur1から$1,356,947のポットをポットリミットオマハの勝負で勝ちました。これは現在に至るまで、オンラインポーカー史上最大のポットとなっています。 [27]
Fulltilt Poker Wikipedia （英語版）