ポーカーって難しい? |
ルールは簡単です。大富豪よりも簡単。でも、
「覚えるのは1分でできるが、極めるのには一生かかる」
なんて言葉があるくらい奥が深いです。
|
ポーカーって運だけでしょ? |
短期的には運の要素も強いですが、長い目で見れば強い人が勝ちます。
ある強いプレイヤーが、180人参加のオンライントーナメントで自分の手札を見ずにプレイし、見事優勝するという事をやってのけました。「自分のポジションと、相手プレイヤーに注意を払うことがいかに重要であるかというのを示したかった」のだそうです。彼女の名はAnette Obrestead。当時18歳で 、15歳のときにフリーロールからはじめただの一度も入金することなく何十万ドルを勝っていました。そしてそのトーナメントの2ヵ月後、07年9月に開催されたWSOPE(ワールドシリーズオブポーカーヨーロッパ)で優勝し、約2億円の賞金を獲得しました。
ちなみにこれはWSOP優勝者の最年少記録で、1イベントで女性が獲得した賞金額の最高記録でした。
※参考 カードを見ずにプレイしていたときの模様
|
カードがくる確率はみんな同じなのになんで勝てる人がいるわけ? |
ポーカーは判断のゲームです。参加したり降りたりブラフしたりの判断を正しくできた人が勝ちます。
では正しい判断とは何か?
デビッドスクランスキー(David Sklansky)というプロが、著書「セオリーオブポーカー」の中でこう語っています。
「相手のカードが全部見えた時と同じプレイが出来たら勝てる。
逆に、相手にそういうプレイをさせないことでこれまた勝てる」
(原文は言い回しが固いのでちょっと意訳してます。直訳はこちら)
これは、「ポーカーの基本原理」と呼ばれているもので、多くの戦略の土台になっています。
相手のカードを透視できればベストプレイができるというわけですが、現実にはそれは不可能であり
いかにその域に近づくかというのがポーカーの奥深いところであり、面白いところでもあります。
|
お金を賭けないと遊べないの? |
賭けなくても遊べます。ゲーム代も無料です。
それどころか、多くのルームでFreerollと呼ばれる参加費無料で賞金付きのトーナメントを提供してます。
($100の賞金に千人以上参加者がいたり競争が激しいですが、ごくまれに1万ドルの賞金に参加者十数人など超穴場もあったりします。)
|
賭けたい場合はどうやるの? |
入金はクレジットカードや、Netellerなどのオンライン決済会社を使います。
引き出しは小切手、銀行振り込みなどです。間にNetellerを入れればATM引き出しも可能です。
|
Neteller(ネッテラー)ってなに? |
インターネットでの電子決済サービスのひとつです。(ちなみにイギリスで上場してます。)
ポーカールームでクレジットカードが使えない、または使いたくないという場合や、
出金するときに、小切手や銀行送金でなく(ネッテラー口座から)直接日本のATMを使って引き出したい、
なんて場合に便利です。
また、複数のポーカールームに出入金したい場合は間にネッテラーを通すことでスムーズに資金の移動ができます。
オンラインカジノファンさんに詳しい解説が載っています。
|
ボーナスってなに? |
カジノでいうコンプのようなものです。
たとえばボーナスが$100だとした場合、
リアルマネーでプレイすればするほどボーナスが現金化されていき、最高$100までもらえることになります。かつては仲間内でテーブルを囲んで、ずっと降りていればプラスになってしまうようなおいしい条件のボーナスもあったそうですが、最近は払った場代の一部還元でしかないものが大半です。
また、少数ですが$100入金したら$20ボーナスの合計$120でプレイできる、という方式のところもあります。
|
いざ引き出そうとしたら難癖つけられて払ってくれなかったりしない? |
正当な理由無く支払いを渋られるなんてことはまず無いと思います。
本人確認のため
、身分証や公共料金の請求書をメールやFAXで送れと要求される場合はあります。
|
個人情報は大丈夫? |
フリープレイで遊ぶ分には個人情報の入力が不要のところも多いです。
リアルマネーでプレイする際は住所氏名生年月日の入力が必須ですが、いまのところ悪用されたという話は
聞いたことが無いです。ただ、ダメなところに登録するとカジノからの宣伝メールが届くようになったりします。
|
勝ってる人はどれくらい勝ってるの? |
コンビニ時給並みのプロもいれば毎月家が買えそうな人までピンキリです。
ライブのリミットゲームでは、「上手い人の時給は1ビッグベット(=ビッグブラインドの倍)」と言われてきました。
オンラインポーカーの場合は
カジノでライブゲームをやるよりもレーク(場代)が安いし、1時間当たりにプレイできるゲーム数も倍以上になる(※シャッフル等の必要がないため)ので、他の条件が同じならもう少し時給は上がりそうです。
また、
オンラインでは複数テーブルを同時打ちできるので、テーブル数を増やせば勝ちを増やすことも可能です。
ノーリミットホールデムの場合は、結構上手い人で100ハンドあたり5ビッグベット(ビッグブラインドの10倍)を稼ぐと言われています。
1時間で大体70ハンドとして、上手い人が$2/4NLを6面打ちした場合の時給は$4×10×6×0.7=$168ということになりますね。
ちなみに オンラインキャッシュゲームの成績上位者はこんな感じです。
(トーナメント成績は含まず。)
|
初心者です!勝ちたいです!でも努力したくありません! |
とりあえずフリーロール(参加費無料で賞金つきのトーナメント)に出てみてはいかがでしょう。
練習にもなるし、ノーリスクでうまくいけば賞金がもらえます。
多少の資金ができたら、スターティングハンドガイドを見ながらいちばん低いレートでプレイしてみてください。
ルーズなプレイヤーが多いですし、真面目に打ってれば勝てるようになると思います。
自信がついたらレートを上げてみましょう。
|
やってみました!負けもしませんが、勝ちもしません!永遠にトントンです!でも努力はしたくないんです! |
トントンまで来ているのであれば、以下を試してみてください。
・平均ポットの大きい卓を狙う
ビッグブラインドのの20倍以上の卓、例えば$0.5/1NLであれば平均ポットが$20以上の卓を狙ってみましょう。
・人の多い(=アマチュアの多い)時間帯を狙う。アメリカやヨーロッパ時間の夜や土日祝。
・期待値プラスのトーナメントを狙う。
たとえば参加費20ドルで1万ドル保証なのに、400人しか参加者がいないようなトーナメントがあります。
(不足分の2000ドルはカジノが持ち出し。なのでプレイヤーはおトクです。)
大きいサイトはでは保証割れすることは少ないですが、bodogのように毎日いくつもこういうトーナメントがある
サイトもあります。
|
初手表は見てるんだけどイマイチ勝てないッス。どこに問題があるのでしょう? |
とりあえずは勝つための情報集に目を通してみてください。
また、初心者が陥りやすいミスに以下のようなものがあります。
心当たりがないか、チェックしてみてください。
・参加しすぎ
6人卓の場合、
参加率(VPIP)は17%-24%くらいが適正です。ローレートでは20%前後のタイトアグレッシブスタイルが良いと思います。10人卓なら参加率は15%前後が良いでしょう。
・ブラフを全然しない。
ブラフをめったにしないプレイヤーがベットやレイズをしてきたら、良い手を持っているのがバレバレです。
そんな人が打ってきたらあっさり降りればよいし、チェックしたらブラフすればポットを取れるでしょう。
特にライブゲームの場合。オンラインと違って、プレイヤーは相手をよく見ています。
ましてや友達、知り合い同士のようにいつも同じメンバーと打っていたらパターンを覚えられてしまうでしょう。
・ブラフしすぎ
オンライン(ローレート)の場合、相手を観察しているプレイヤーは少ないです。
適度なブラフは必要ですが、大抵はハンドに素直にプレイしたほうが得な場合が多いです。
・トップペア、オーバーペアを過信する
多くのプレイヤーが陥るミスです。ホールデムで、リバーまで行って勝てるハンドの平均は2ペアだそうです。
たとえAAでもフロップ、ターンとベットして、それにレイズをされたら降りたほうがいいです。(普通負けてます。)
「迷ったらフォールド」が基本です。
・ベッティングパターンや癖を読まれている
ありがちなものとして、AAやKKでリレイズするときだけミニマムリレイズ、弱い手の時だけ小さくベット、
フラッシュドローはいつもチェックレイズ、
強い手の時はポット打つのにブラフの時はいつもハーフポット、、etc..
・感情的になる。イライラしたときにプレイが荒れる。
世界的なトッププロでもひどい負け方をした時にはプレイが荒れたりします。
フィルアイビーですら、1日3バイイン負けたらその日はもうプレイはしないそうです。
腹が立ったりイライラしてしまうのは止められないので、イラっときたら即座に席を立つのが一番です。
上手な人でも1時間で10bb程度しか稼げません。イライラして、たった一度バッドプレイするだけで
すぐに吹き飛んでしまうようなアドバンテージでしかないのです。
・ベストコンディションではない
疲れている。体調が悪い。酒を飲んでいる。バッドビートをくらった。
ストレスが溜まっている。失恋した。自分だけ同窓会に呼ばれなかった。etc..
そんな日はプレイを控えましょう。
・オッズを考えない
以下、オッズの説明。
------------------------------------------------------------------------------
ポットオッズとは、ポットの額とそのポットに参加しつづけるのに必要な額との比率のことです。
たとえば、$40のポットを取りにいくために必要なコール額を$10とすると、すなわち
「$10払って$50のポットを狙う」ことになるわけで、1/5、つまり20%以上の勝率が必要になります。
それ以下の確率だと「オッズに合わない」というわけです。
オッズを計算するには、自分のハンドがどれくらいの確率で勝てるか知る必要があります。
たとえば、自分が9♣J♣持ちで、フロップが2♡ 10♠ Q♣だっとします。
このままではおそらく勝てませんが、8かKが落ちればストレートが完成し、多分勝つことができます。
逆転に必要なカードのことを「アウツ」と呼びます。8とKはそれぞれ4枚あるので、合計8枚がアウツ
となります。
自分がそのカードを引くおおよその確率は、簡単な方法で計算できます。
ターンでそのアウツを引く確率は アウツの数×2
ターンかリバーでそのアウツを引く確率は アウツの数×4
今回のケースでいけば、ターンでストレートを完成させる確率は8枚×2=約16%
ターンかリバーで完成させる確率は8枚×4=約32%ということになります。
「現在のポット」「相手のベット額」「手が完成する確率」「手が完成したときに獲得できるポット額」
等を考えて、コールするかフォールドするか、ブラフするかを決めることになります。
また、同じストレートドローでも 手札 9♣J♣ フロップがQ♡ 10♡ Q♣ なんて場合はかなり状況が違います。
ストレートが完成しても、相手にフルハウスやフラッシュができている可能性があり、そうなってしまったら
勝てるどころかひどい目にあってしまう危険性があるボードだからです。ベットされたら降りるべきでしょう。
------------------------------------------------------------------------------
|
低いレートなら勝てるようになったよ。もっと強くなるにはどうしたらいい? |
1、本を読む
自己流で1年プレイするよりも本を1冊読んだほうが上達は早いです。
以下、評価の高いポーカー本の一覧です。(全部英語です。)
タイトル |
著者 |
内容 |
Phil Gordon's
Little Green Book |
Phil Gordon |
NLホールデム攻略の教科書。必要な情報が詰まっています。
読みやすく、おすすめの一冊です。 |
The Theory of Poker |
David Sklansky |
ホールデムだけでなく、ポーカー全般。中、上級者向け。
自分で考える力を養います。
英語がやや難解との評判。 |
Harrington on Hold'em |
Dan Harrington |
トーナメント戦略。(ノーリミットホールデム、マルチテーブル)
vol1〜3まであり、ブ厚いです。 |
Winning Low-Limit
Hold'em |
Lee Jones |
ローレートのリミットゲームについてが中心。
|
The Full tilt Poker
Strategy Guide |
多数 |
トーナメント戦略。(ノーリミットホールデム、マルチテーブル)
たくさんのフルティルトポーカープロが寄稿。
|
Every Hand Revealed |
Gus Hansen |
トーナメント戦略。有名プロである著者が、オージーミリオンズ
に参加し、優勝にするまでにプレイした300ハンドを解説。
|
Doyle Brunson's
Super System 2 |
Doyle Brunson他 |
数十年前に書かれた伝説的ポーカー本に加筆、修正した今作。
超有名本ではあるが内容的に少し古いところも。 |
2、ポーカートラッカーを使用する。
http://www.pokertracker.com
Poker Trackerとは、プレイした事のある相手のデータを自動的に分析してくれるソフトです。
相手がどういうタイプのプレイヤーかというのが一目瞭然になり、うまく利用すれば収益はグンと上がります。
ポーカートラッカーの読み方についてはこちらを参考にしてみてください。
3、カードランナーズ等を見る
http://www.cardrunners.com/
オンラインのプロ達が、実際にプレイしながら解説しているものを動画にしたものです。
プロがどう考え、どうプレイしているのかを見ることができます。
4、同レベル、もしくは上手いプレイヤーとよく話す。
身近にいなければ、掲示板やチャット等を活用してください。
|
みんなが上手かったら儲かるのはハウスだけでしょ |
おっしゃる通りです。が、低いレートであれば全員上手いなんてことはまず滅多にないです。
どのテーブルにも大抵フィッシュ(下手なプレイヤー)がいます。いなければプレイをやめるだけです。
|
フィッシュ(カモ)はどこからやってくるの? |
近年アメリカやヨーロッパで起こっているポーカーブームのおかげで、素人プレイヤーが毎日わんさか押し寄せています。毎日のように流れるポーカー番組(大抵は派手なシーンだけを抜き取って編集されている)を見て、自分にも同じことができるんじゃないかと無茶なプレイをするのです。彼らがいわゆるフィッシュ(カモ)になっています。
え?
フィッシュなんて全然いない?
そんなあなたにはこの格言を。
『テーブルを見渡してフィッシュが見当たらなければ、誰がフィッシュなのかは明らかである』
|
どのタイミングでレートをあげればいいですか?バンクロールマネジメントはどうすればいい? |
以下、「カードランナーズ」より転載
----------------------------------------------------------------------------------
:(上のレートの)20バイイン分たまればレートをあげて、いけそうかどうか試してみるといいだろう。
いけそうだったらそのままプレイ。しかしもし5バイイン負けたらレートを下げてもう一度やり直しだ。
それが大まかな考え方だ。もちろん、自分に合うように調整する必要がある。
いつレートを上げるべきか、というのは本当に難しい判断だ。
基本的に、、レートを上げることで時給が上がりそうであり、
そして必要なバンクロールがあるならばレートをあげるとよいだろう。
----------------------------------------------------------------------------------
|
どのオンラインポーカールームがおすすめ? |
人によっておすすめできるポーカールームが違います。
最大手はポーカースターズです。トーナメントの規模や参加人数は半端ないです。
二番手のフルティルトポーカーは多数の有名プロが在籍し、キャッシュゲームに関してはスターズよりもハイレートの卓がたちます。ソフトの使い勝手もいいです。
パーティーポーカーはロンドンで上場しています。
パシフィックポーカーは人が少ないですが、フィッシュが多いです。
(おそらく、別売ソフトを入れないとポーカートラッカーが使えない、テーブルが大きくて多面打ちしづらい、人が少ないのでレートや時間帯によって多面打ちしづらい、アメリカ人を受け入れていない事などからプロが生息しづらい環境になっている為だと思います。)
現時点では、多くの日本人にとってはエベレストポーカーが良いと思います。
その理由は、
・日本語サイト&日本語ソフト&日本語サポート
・わりとフィッシュが多い
・ソフトが比較的使いやすい(やや重いと感じる人もいますが)
・条件の良いVIPシステム
・親会社がナスダック上場
ちなみに、全日本ポーカー選手権(AJPC)のオンライン予選はエベレストポーカーで行われています。
|
トーナメントとキャッシュゲームはどちらが稼げるの? |
某有名プロ2人にこの質問をしたことがあります。
答えは「間違いなくキャッシュゲーム」とのことでした。(トーナメントに出るのはテレビ用、だそうで・・。)
トーナメントは席が選べない、相手を選べない、ブラインドが大きいので選択の幅が狭まる、いつでもやめるわけにはいかない、相手のパターンを覚えても強制席移動がある等、自由度が低くなるからだと思われます。
|
2人卓、6人卓、10人卓、どれがおすすめ? |
人数が少なければ少ないほど腕が物を言う世界になります。
大人数だとハンドがないと勝てませんが、少人数だと良いハンドがなくてもブラフする(される)機会が増えます。
最初のうちは10人卓のほうがいいかもしれません。
|